細かいディテールが失われる場合のトラブルシューティングのヒント

問題は何ですか?
モデルを印刷するときには、細かいディテールが必要な場合があります。しかし、印刷されたモデルは、一定の曲線と柔らかさがあり、エッジとコーナーがシャープでクリアに見えるという期待通りの効果が得られない場合があります。
 
考えられる原因
∙ レイヤーの高さが大きすぎる
∙ ノズルサイズが大きすぎる
∙ 印刷速度が速すぎる
∙ フィラメントがスムーズに流れない
∙ プリントベッドが水平でない
∙ プリンターの位置ずれ
∙ 細部が小さすぎる
 
トラブルシューティングのヒント

レイヤーの高さが大きすぎる

レイヤーの高さは、詳細度が低い場合の最も一般的な原因です。レイヤーの高さを高く設定すると、モデルの解像度は低くなります。また、プリンターの品質に関係なく、繊細な印刷はできません。
 
レイヤーの高さを下げる
レイヤーの高さを低くして解像度を上げると(たとえば、高さを 0.1 mm に設定)、印刷はより滑らかで細かくなります。ただし、印刷時間は飛躍的に増加します。
 

ノズルサイズが大きすぎる

もう一つの明らかな問題はノズルのサイズです。ノズルのサイズと印刷品質のバランスは非常に微妙です。一般的なプリンターは0.4mmのノズルを使用します。細かい部分が0.4mm以下だと印刷されない場合があります。
 
ノズル径
ノズルの直径が小さいほど、より詳細な印刷が可能です。ただし、ノズルが小さいほど許容範囲が狭くなり、問題が拡大表示されるため、プリンターを微調整する必要があります。また、ノズルが小さいほど、印刷時間も長くなります。
 

印刷速度が速すぎる

印刷速度も細部の印刷に大きな影響を与えます。印刷速度が速いほど、印刷が不安定になり、細部が欠ける可能性が高くなります。
 
ゆっくりやれ
細部を印刷する場合は、速度をできるだけ遅くする必要があります。また、フィラメントの押し出し時間の増加に合わせてファン速度を調整する必要がある場合もあります。
 

フィラメントがスムーズに流れない

フィラメントがスムーズに押し出されない場合、細部を印刷するときに押し出し過ぎや押し出し不足が発生し、細部の部分が粗く見えることもあります。
 
ノズル温度を調整する
フィラメントの流量にはノズル温度が重要です。この場合、ノズル温度がフィラメントと一致していることを確認してください。押し出しがスムーズに行われない場合は、スムーズに流れるまで徐々にノズル温度を上げてください。
 
ノズルを掃除する
ノズルがきれいであることを確認してください。わずかな残留物やノズル詰まりでも印刷品質に影響する可能性があります。
 
高品質のフィラメントを使用する
押し出しがスムーズに行われるように、高品質のフィラメントを選択してください。安価なフィラメントは見た目は同じかもしれませんが、印刷物に違いが表れることがあります。
 

水平でないプリントベッド

高解像度で印刷する場合、プリントベッドの不均一性などの最小レベルのエラーが印刷プロセス全体に影響を与え、細部に現れます。
 
プラットフォームレベルを確認する
プリントベッドを手動で水平にするか、自動水平機能がある場合はそれを使用します。手動で水平にする場合は、ノズルをプリントベッドの四隅に時計回りまたは反時計回りに動かし、ノズルとプリントベッドの間の距離を約 0.1 mm にします。同様に、印刷用紙を使用して補助することもできます。
 

プリンターの位置ずれ

プリンターの動作中、ネジやベルトの摩擦が過度になると、シャフトが正しく動かなくなり、印刷の見栄えが悪くなります。
 
プリンターのメンテナンス
プリンターのネジやベルトが少しでもずれていたり緩んでいたりすると、余分な摩擦が発生し、印刷品質が低下します。そのため、定期的にプリンターを点検し、ネジが揃っていること、ベルトが緩んでいないこと、シャフトがスムーズに動くことを確認する必要があります。
 
詳細機能が小さすぎる
細部が小さすぎて押し出されたフィラメントで表現できない場合、その細部を印刷するのは困難であることを意味します。
 
特別モードを有効にする
Simplify 3D などの一部のスライス ソフトウェアには、非常に薄い壁や外部フィーチャ用の特別な機能モードがあります。この機能を有効にすると、小さなフィーチャを印刷することができます。Simplify3D で [プロセス設定の編集] をクリックし、[詳細] タブに移動して、[外部薄壁タイプ] を [単一押し出し壁を許可] に変更します。これらの設定を保存した後、プレビューを開くと、この特別な単一押し出しの下に薄い壁が表示されます。
 
詳細部分を再設計
それでも問題が解決しない場合は、ノズルの直径よりも大きいパーツを再設計するという方法もあります。ただし、通常は元の CAD ファイルに変更を加える必要があります。変更後、スライス用のスライス ソフトウェアを再インポートし、小さなフィーチャの印刷を再試行します。
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